皆さんは、マイクロサーベイという言葉を聞いたことがありますか?マイクロサーベイとは、Webを訪問した際にWeb上に表示される3問程度のアンケートのこと。(本メディアにもマイクロサーベイを設置しているので、是非一度回答してみて下さい。)マイクロサーベイを活用すると、自社のWebサイトに訪れたユーザーに対して、適切なタイミングで適切な数の設問を表示し、プロダクト・サービス改善に活かせる重要なインサイトを自動的に収集することが可能になります。マイクロサーベイを活用して解決できる課題と設問数が限られるマイクロサーベイで把握すべきポイント、そして、おすすめしたいマイクロサーベイツールについて、紹介します。アメリカで導入が進む「マイクロサーベイ」。活用すべき企業とは弊社では普段、企業がより深く顧客を理解し、その時々で取るべき施策を洗い出す支援を数多くしていますが、そのなかで、顧客をより深く理解する手法として、一般的なアンケート調査やインタビュー調査・行動ログ解析以外に、マイクロサーベイを活用しています。マイクロサーベイは近年、アメリカを中心とする海外でも多くの事業者に導入されているツールであり、NPS設問を設置しているサービスもあれば、ページ毎に違う設問を用意して、細かく訪問者の属性や目的、ニーズを聞いているサービスも。数多くの企業に導入が進む理由として、マイクロサーベイを活用することで、行動ログ解析・アクセス解析だけでは見えてこないインサイトを把握することができ、よりユーザー中心型の施策を立案・実行することが可能となる、ということが挙げられます。日本では、マイクロサーベイを導入している企業はまだまだ少ないのが現状ですが、弊社ではWebサイトを持つ全ての企業がマイクロサーベイを活用すべきであると考えています。なぜなら、マイクロサーベイを活用すべき企業とは即ち、顧客を深く理解すべき企業と同義だと考えているからです。顧客を理解する必要がない事業者など存在しないはずであり、実際、弊社がマイクロサーベイ設置を支援させて頂いている企業は、B向けサービスの企業・C向けサービスの企業やECサイト、メディアや求人サイト、各種LPサイトと、業種・規模共に多岐に渡っています。何故今、マイクロサーベイの活用が増えてきているのか、マイクロサーベイ導入で解決できる課題とマイクロサーベイで把握すべきポイントとは何か、詳しく見ていきましょう。マイクロサーベイ導入で解決できるWeb訪問者を理解する上での課題とは昨今、Webサイトを分析するにあたり、様々な行動解析ツールを導入して日々データ分析をしている企業が増えてきています。基本的な分析手法として、Google Analyticsを利用したアクセス解析、そしてHeatmapツールを活用したページ解析があげられますが、MAツール等を活用し、より深い行動解析をしている企業もあるでしょう。しかし、これらの行動解析ツールだけで顧客を完全に理解できると考えるのは非常に危険です。何故なら、行動解析ツールで理解できるのはあくまでもユーザーのとった「行動」であり、「行動の背景」まではわからないからです。また、行動解析ツールでは、1ページだけ訪問し、何もせずに離脱してしまったユーザーの情報は何も残してくれません。(実際そのようなユーザーの方が圧倒的に多いはずです。)そして、それらの課題を解決することができるのが、まさにマイクロサーベイなのです。マイクロサーベイでは、行動解析ツールではわからない項目をアンケート設問にし、訪問者の属性・サイトにきた目的・求めている機能/コンテンツ等を自由に聞くことができます。アクセス解析では同じ1pvだったとしても、ある人は学生、ある人は企業のマーケティング担当者であり、これらの割合を把握することで、当然取るべき施策は変わります。弊社が過去に関わったサイト改善案件の中で、マイクロサーベイを活用してみたところ、想定していた訪問者と全く違う属性の訪問者が4割を超えていたということが分かったことがあります。その結果を踏まえ、予定していた施策を全て見直し、無事、目標のKPIの達成に導くことができました。そこで感じたのが、自分達のサイトにはどのような属性の人がどのような目的で来ているのか、ということをしっかりと具体的に把握できているサイトは実は少ないのではないか、ということ。行動解析ツールに表出した1という数字を、より解像度の高い一人の訪問者として理解することは今後ますます重要になってくることであり、それを実現することができる1つの手法が、マイクロサーベイなのです。”設問数が限られる”マイクロサーベイでまず把握すべきこととはマイクロサーベイは、基本的には3問程度以内に収めることが重要だとされています。3問程度、といわれると、どのような設問をすべきかに悩む方は少なくないでしょう。ここで重要となるのが、マイクロサーベイでまず把握すべきこととは何なのか、ということ。マイクロサーベイでまず把握したいこととしてWebサイトにきている人達が、自社が考える(求めている)訪問者像とマッチしているかWebサイトにきている人達のサイト訪問目的が、自社が考える訪問者の目的とマッチしているかの2つが挙げられます。なぜこの2つかというと、この2つにギャップが生じた場合、計画している全ての施策がうまくいかない確率がかなり上がってしまうため。まずはこの2つを把握することから始めて、計画している施策の見直しや新たな施策の計画を立てる、というようにすすむことがおすすめとなります。また、弊社が支援する企業の中でも、この2つの項目は、大小の違いはあれ、何かしらのギャップが発生しているケースが非常に多い項目でもあります。弊社では、まずこの2点を把握した後に、各社の目的に応じたマイクロサーベイの設計をしていくことが基本となっているので、まず何から聞こうかと迷った方は是非ここから始めてみてください。マイクロサーベイを簡単に実装できる「タナカさん」のご紹介ここまで、マイクロサーベイとは何なのか、どのような企業が活用すべきなのか、そしてどのような事を聞いていくべきなのかを解説してきました。マイクロサーベイにはいくつか種類がありますが、ここでは、弊社が運営する「タナカさん」というサービスについてご紹介していきます。「タナカさん」とは、企業の方が顧客理解を促進することを手助けするサービスですが、そのメイン機能の1つがまさにマイクロサーベイ機能です。「タナカさん」のマイクロサーベイは、ノーコードで特定のページを指定して、誰でも簡単にマイクロサーベイの設置をすることが可能なもの。オプションとして、更に細かいアンケート表示条件を下記のように指定することができます。マイクロサーベイ表示条件例(一部)ログインしたユーザーのみに表示複数のページに、異なる複数のアンケートを表示特定の行動(特定の機能を使用した等)をとったユーザーのみに表示特定のページで50%以上スクロールした人のみに表示上記以外にも様々な表示条件を指定することが可能なのですが、更にログイン機能があるWebサイトであれば、マイクロサーベイの回答と自社のユーザーデータを紐づけることもでき、これにより、誰がどんな回答をしたのか、ということが分かるため、自社の保有するユーザーデータをより詳細のデータへとアップデートしていくことができます。ここで紹介したのは「タナカさん」の一部の機能であり、この他にもWeb訪問者を深く理解していく為に必要な機能を多く備えております。少しでもご興味がある方は、下記よりお問い合わせいただければ、詳しいご説明をさせていただきます。各社の状況に合わせた設問設計等のご提案もさせていただきますので、ぜひ一度ご検討ください。顧客理解を促進するサービス「タナカさん」はこちらまとめマイクロサーベイはこれまでご紹介してきたように、Webサイトを持つ全ての企業が活用すべき顧客理解の為の必須のツールになっていくと考えています。自分たちの顧客をどれだけ理解しているか、が、ビジネスの成否に大きく関わっていくでしょう。より深い顧客理解の為に、是非マイクロサーベイを活用してみてはいかがでしょうか。弊社が持っているマイクロサーベイのノウハウや、ツールにご興味がある方は是非一度お問い合わせくださいませ。具体的な設計等も支援させて頂きます。「タナカさん」に関するお問い合わせはこちら