ピジョン株式会社 前川様「この世界をもっと赤ちゃんにやさしい場所にするために」をパーパスとして掲げ、様々なベビー用品を扱うピジョン株式会社。今回、マーケティング施策立案・プロモーション企画の為、弊社に、カスタマージャーニーの把握と顧客インサイトの発掘、競合調査をご依頼頂きました。同社でベビーカー等の大型商品のマーケティング企画を担当している前川様に、弊社への依頼の背景や、実際に弊社と顧客理解を深めることで得たメリット等のお話をお聞きしました。おうち時間やお出かけの際の赤ちゃんの環境をよりよくしたい-まず初めに前川様の仕事での役割や、ミッションを教えてください業務内容としては、ベビーカー・バウンサー・抱っこ紐といった大型商品のマーケティング及び企画です。お客様のニーズや声を理解し、それを商品に落とし込んで市場に届けていくということになります。ミッションとしては、ベビーカーやバウンサーなど後発メーカーながら市場の中でいかにシェアをとって事業を拡大していくこと、お客様に関しては、おうち時間やお出かけにおける赤ちゃんとの環境をより良くしていくことです。顧客の行動や感情の理解を深めるために定性調査が重要-今回弊社にご依頼頂く際にお持ちだった課題感としてはどのようなものがありましたか御社には以前カスタマージャーニーの把握・競合の施策の調査等をアンケート・インタビュー・Web分析等を組み合わせて実施して頂きました。まず、カスタマージャーニーにおいては、お客様の情報収集の手段がSNSだけでも複数あり、その他にも様々なチャネルが存在する中で、実際にお客様がどのような行動をし、どのような心理の元、どのようなタイミングで情報を得ようとしているのか、より深く理解したいというのが意図としてありました。それを理解したうえで実際の戦略、プロモーションの施策に落としていく、という流れを作りたいことが目的でした。また競合調査に関しては、ベビーカーにおいて後発メーカーである弊社は、プロモーションに競合との差があるのではという課題を感じており、プロモーションにどういった差があるのか、差があるのであれば、弊社としてはどのような点をプロモーションで推していくべきなのか等を把握したいと考えていました。Google Analyticsや行動解析ツールを使いながら分析することでわかることもあるのですが、どうしてそのような数字が出てくるのかという背景に関しては行動解析による定量データではわからないということもあり、前後の行動と感情の理解をするために定性が重要だと感じていました。ベンチマーク調査で立てた仮説を今回の調査で検証できた-御社ではベンチマーク調査という大規模なアンケート調査を経年で実施していますが、今回の調査との違いとしてはどのようなものがありますか?毎年実施しているベンチマーク調査は、商品に対する全般的なことを聞いているため、非常に設問数も多いものになります。そのため、お客様の傾向の変化を大枠で捉えることはできるのですが、細かい内容を把握することは難しいという側面がありました。ベンチマーク調査はニーズの把握や選択重視点の変化などの大枠を把握する意味では分かりやすくて価値があるのですが、今回の調査では立てた仮説の確からしさを検証して頂くことが出来たと思っています。大枠を定量で把握することが目的のベンチマーク調査に対して、よりトピックを絞ったアンケートとインタビューを実施することで、お客様の感情や、行動の背景を深く理解することが出来ました。スピードと設計の手厚さ・提案力と分析力が魅力-iDEAKITTに今回ご依頼頂いた理由に関してもお話いただけますか?今回非常にタイトなスケジュールで調査を実施したかったので、スムーズに進めていただけるスピード感でしたり、弊社が思っていることを理解していただくのが早く、期待以上のアウトプットがいただける期待があり依頼させて頂きました。また、マーケティングや消費者心理の知見があって、同じ目線で話をしてくださり、依頼したことに対してプラスの情報を沢山頂けることも魅力でした。-実際にご一緒して、どのような感想をお持ちですか?スピード感に関しては、想像以上で本当に助かりました。また弊社に寄り添ってくれる・伴走してくれていたと感じています。事業への理解度に関しても、キャッチアップが非常に早く大変驚きました。過去に実施した調査内容に関してもすぐに状況を理解して頂き、同じ目線でプロジェクトを進めて頂けたと思っています。調査のプロセスの部分で言うと、こちらが持っている仮説に対して鵜呑みにすることなく、一度整理して頂いた上で仮説を再度出してくれたことで調査の質が上がったと感じています。通常調査会社と一緒にやる際は、設計部分は委ねられることも多いのですが、設計部分も手厚くサポートしてくれたので価値のある調査が出来たと感じております。レポートは部署を超えた意識合わせにも活用可能-今回ユーザー調査をして解決したこと・わかった事を改めて教えてください今回、プロモーションや営業戦略に活かせる示唆を色々と出して頂けたと感じています。また今回のレポートが社内説得にも有効活用できそうです。弊社は営業・開発・マーケティングと部署が分かれているので、今回の結果を元に、意識合わせがしやすくなるかなと考えています。今回ご一緒したことで、お客様の理解と競合の理解の重要性を改めて感じました。競合調査を依頼した際、当初はアンケート等を実施しない予定でしたが、御社の方から実施した方がいいという強い提案もあり、アンケートも実施しました。結果、Webでの調査だけではわからない、深みのある示唆が出たと感じています。今後も、定期的にお客様の深い理解のためのアンケートやインタビューを実施して行きたいと思っています。ニッチな領域ではニーズの把握・深層心理の理解が欠かせない-改めて、御社にとってお客様の理解というのは、どのような意味合いがありますか?お客様のニーズを把握することや、深層心理を理解することは、お客様に必要だと感じてもらう商品を世に出していくために非常に重要だと思っています。特に弊社のように、ベビー用品という狭い領域の商品の場合、ユーザー理解がより重要だと思っています。日用品とは全く違うニーズや価値観がニッチな領域には存在することが、今回明らかになったこともあり、我々にとってのお客様理解の重要性を改めて感じました。-最後に前川様の今後の展望を教えてください後発で戦っている商品に関しては特に、競合のやっている事の理解や、顧客理解においてはどこよりもできている状況を作っていきたいと思っています。弊社のパーパスである「この世界をもっと赤ちゃんにやさしい場所にするために」を実現を目指していきたいです。